あらすじ
相変わらず柔らかい
私の腕からするする逃げる
国内貴族のみを尊ぶ“血統主義”。そんな思想がはびこる国で、異国の血を引く伯爵令嬢ゾーイは父親の権力ゆえに社交界の中心にいた。
本当は皆に見下されていると知りながら……。
そんな中、事あるごとに彼女に求愛してくる王太子アーノルド。
こんな私と結婚しては初恋相手である彼が不幸になる。そう考え他の男性と婚約を決めた直後、アーノルドは突然ゾーイを攫い監禁。
彼女の処女を散らし幾度も快楽を教え込みながら、
内なる狂気を吐露し始め――。
血統主義国の王子×異国の血を引く令嬢、
子猫はまどろみのうちに捕まって……。
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感想
血統が重んじられる国で、異国の血を引くことに劣等を感じているヒロイン。
気が強めで、異国の人間である母にも兄にも誇りを持っている。
しかし、異国の血をひく自分が王太子と幸せにはなれないと、迷惑になりたくないという思いが強すぎて、すれ違ったことにより、王太子の狂気がヒロインに牙を剥き、ヒロインを抑え込み、思いを伝えるのですが…
王太子はヒロインと結婚したいが為、色々強引ではあるのですが、一心にヒロインを愛しているし、それ故の行動をしているのに、ヒロインが、まー頑なで。王太子のことを考えてなのは分かるけど、卑屈すぎる。
幼いころに周りから常に陰口叩かれたが故なのは仕方ないけど。もう少し、だけ心を開いてもとは思ってしまいました。王太子は話そうとしているのに手紙すら見ないなんて。
お互いが我を通そうとするから、ぶつかるを繰り返してだったので、前半は堂々巡りで少しモヤッとしました。
暴走してヒロインを監禁してからの、王太子の行動がいい!首輪つけたり、繋がったまま手紙を読み聞かせたり。
ヒロインのかたくなさに、『独りよがりって言うんだよ』っていうのが、ジーンとしました。
お互いを思っているだけなのに、こんなにも自己中心的な考えでしかないのだと。
全体的にソーニャっぽい作品だったような、もう少しハッピーなお話だったような、そこまで、狂気を感じるわけではないすれ違いストーリーでした 。
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王太子殿下のつれない子猫
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